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● プロではないし、和竿を創って売ろうなんて事でも決してありません。また、工芸品のような綺麗な飾りをこさえてみたいと言うこともありません。機能性といいましょうか。使いやすさ。形や格好良さにこだわりたくありません。それはプロにお任せです。
● この落とし込みを続けていくと、どうしても自分のスタイルにあった竿がほしくなる。和竿を購入するのも一つの手ですが、自分で創ってみたいというのが正直なところ。


★ここで紹介させていただくのは、僕の個人的な世界です★
ここで紹介させていただくのは、和竿の作り方ではありません。作り方などは、いろんなホームページで掲載されてあります。







ヘチ竿編

[こんな竿がほしかった。]

僕のフィールドは、東京湾がほとんどです。
ここの堤防は地方の堤防より比較的低いというのが特長です。よって竿の長さも落とし込み仕様は、2m〜2.7mぐらいあれば充分足りてしまう。糸の出し入れがスムーズで、リールからの調整が可能な竿になります。(本当は、糸を出し入れしないで出した長さで探るのがベスト。)



ガイド

市販のガイドは、リールから第一個目の距離がやたらと長い。僕の場合リールの内側から糸を出しているので、
長いとスルスルと糸を出していけないというのがまずありました。
また、穂先までのガイドの穴が小さいので、糸を送ったときにひっかかりスムーズな糸を送れない。
短竿で前を打った時糸がうまく飛んでいかない。等の理由があります。
--
gaid_2.gif
ちょっと大げさですが、この様に改良します。市販の竿の改良でも充分だと思います。
せっかくだったら和竿の方が、良いと思ってやっています。

穂 先

一年を通してイガイのツブを使用することから、穂先の感度も『繊細であり且つ敏感』 な方がいい。
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カニ餌を使用する穂先は、柔らかく糸の延長のようなモノがいいと思っています。
その理由として、落とし込んでいったときに…例えば堤壁にしがみついてしまった。又は、底にし1がみついた。
こんな時、そぉ〜とはがしてあげて又10cm〜30cmぐらい再度落としてみることをします。
これが硬い穂先だと、不自然な(強引な)動きをしてしまう。警戒心の強い黒鯛は、びっくりして逃げてしまう。
カニ餌の場合は、優しい動きを演出させてあげたい。
カニの場合は、軽いガン玉(Bまでぐらい)でカニの動きとあわせて自然な感じで落としていく。
--
ツブ餌の場合は、カニと違いしがみつくことがありません。多少の重いガン玉で演出しながら、落としていく。操作する。
よって穂先は、糸の延長と言う部分でカニ餌と同じなのですが、穂先の先端から胴には入る部分は、
多少硬めで自分の手で演出できるモノでないと具合が悪い。
黒鯛がくわえた時やアタリの瞬間に敏感に手に伝わると言いましょうか。反応するモノであってほしい。
アタリをみるのは、糸ふけですが…手に伝達するモノ。

hosaki_01.jpg
結構穂先と本体を繋げていく作業が大変で、かなり苦労しました。

堤防からの落とし込みで、直下に落とした時の合わせ方は、決してオーバーアクションはしません。

前に打ったときは、多少のオーバーな動きはしてしまいますが。(根に回れると危険なので)
頭上より竿を動かしたりしないので、黒鯛が自然に浮いてくるようなモノがいいと思っています。
黒鯛の動きを充分に吸収してくれて、胴のバネでやり取りしてくれるモノ。
理由として、オーバーな動きをしてまだ居る他の黒鯛を刺激したくない。
静かに取り込んでみたい。
また、黒鯛とのやり取りをもっと楽しみたい。と言うのが、僕の思いです。
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初心者なので、箭竹を使いました。丸いからやりやすい。
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一本の竹を切って創るようにしています。

dou_01.jpg
一応最初の姿。

saoziku_2.jpg
握りの部分です。紙や糸を巻いて握りやすい姿にする方もいらっしゃいますが、僕の場合は、竹の感触が好きなのでこのままです。

リール部分

僕が落とし込みをはじめた頃。教えていただいたのは、短竿の尻になるべく付ける感じがいいと教わったのです。
でも、自分で釣り上げられるようになってからは、大物が掛かったときのために、
なるべく肘でためられるような距離を置くようになりました。
その方が、やり取りがしやすいからです。また、竿尻のところに肘当てを付けるのもいいです。

real_glip.jpg

道具と材料

自分で作った方が割安だと最初は思っていましたが、道具を揃えていくと結構散財します。趣味と割り切り良いものを揃えましょう。

竹の中を削りだすモノです。
dougu_02.jpg
手にかぶれない。漆と薄め液。
urushi_1.jpg
ガイドとリールそして糸。
gaid_1.jpg  ito_1.jpg


格好良さにこだわらずに、機能性を追求したい。それだけです。


和竿の仕上がり

僕は、装飾は一切しません。シンプルが一番だと思っています。
この落とし込みもシンプルなので、竿もそうだと思います。
また工芸品を創っているのではないので、 自分のスタイルに合っている竿であればよいと思います。
目的は、釣ることなのだから。


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第二作

箭竹で、創っています。全長2.0m:落とし込み竿。印籠継ぎ
握りの部分は、布袋竹です。

wazao_2.jpg

リールは、Fujiリールを改良しています。
wazao_2_nigiri.jpg
肘当てを付けました。黒鯛工房のモノです。
wazao_2_realsheet.jpg

穂先部分:グラスです。
カラスガイのツブを想定しているので、やや硬めです。
ガイドは大きめを使用しています。ピッチは、僕の好みに仕上げています。
hosaki_01.jpg


「僕がほしい竿。こんな風に創ってみました。」を単に紹介するページです 狭い家で、こそこそ和竿を制作するのは家族の了解と、暖かいフォローが必要です。
この場をかりて感謝します。

2015年 ヘチ竿を作る

和竿作り 1日目
竹を購入し店内で切り込み 極細竹:切り口11ミリ
竹ぞうさんで、竹を購入し店内で切り込みをする。 極細竹:切り口11ミリ
小刀で節の小さな筋や節くれをキレイにする 自宅に帰ってから、小刀で節の小さな筋や節くれをキレイにする。
枝が生えていた部分は、彫刻刀など削っていく。
のんびりやるのがコツですよね。
和竿作り 2日目
【節くれなどを小刀や彫刻刀で削る作業】
ひとつひとつの節を削っていくので、かなり時間がかかりますので、オイラの場合はビールでも呑みながらゆっくりやります。
小刀で節落とし。 握り部分の穴ぼこ
小刀で節落とし。丹念にのんびりとキレイにしてきました。ヤスリはまだかけていません。それでも大まかな作業です。 握り部分の穴ぼこ。体制に影響は無いので、ヤスリで削った後に砥の粉などで穴埋めをしようかと思います。
和竿作り 3日目
釣りオヤジは、早起きなので早朝の小一時間ぐらいを和竿作りにあてます。
たこ糸でグルグル巻にします グルグル巻にした状態
握り部分を並継ぎにするために、たこ糸でグルグル巻にします。
これから節を空けていくので、竹が割れないためです。
グルグル巻にした状態。これで節を通していきます。
こんな道具を使います 節の三つ目まで空けていきます
こんな道具で、並継ぎをする二つ目の節ともう一つの節の三つ目まで空けていきます。 力を強く入れて空けていくと簡単なのですが、力任せだと竹が割れる心配があるので力まずにのんびりと空けていきます。
地道に原始的な手作業で空けていきます ドリルなど固定する道具があれば、直ぐなのですが・・・
そんな高価な道具はないので・・・地道に原始的な手作業で空けていきます。
 
こんな道具で削って綺麗な空洞にしていきます 竿本体部分を削って、並継ぎを完成させて行きます
三つまで節が空きました。
今度は、こんな道具で竹の穴が節くれ立っているので、削って綺麗な空洞にしていきます。
空洞にできました。
次回は、竿本体部分を削って、並継ぎを完成させて行きます。
和竿作り 4日目
竹の汚れや油を取って、その後の漆を塗りやすくします。 こんな感じでゴシゴシしごきます。
布ヤスリです。
これで竹の汚れや油を取って、その後の漆を塗りやすくします。
布によって荒さに段階があります。
こんな感じでゴシゴシしごきます。
今回は、ある目的があるので軽めにしごきました。

和竿作りに専念したいのですが、、、
忙しくて1日30分しか作業に時間を割けません。
ま、仕事をしながらですから致し方ないですね。


ということで、
手元と本体の結合させる作業の始まりです。

和竿作り 5日目
結合部分が、10.4mm。お尻が、11.6mm。1.2mm削ることになります。 こんな感じでゴシゴシしごきます。
ちゃんと測って見ると、、
結合部分が、10.4mm。お尻が、11.6mm。
その差は、1.2mm削ることになり、お尻に向かって緩やかなテーパーになっていることが望ましいです。
まずは、突き出た節の部分を軽く鉄ヤスリで削っていきます。
竹の汚れや油を取って、その後の漆を塗りやすくします。 こんな感じでゴシゴシしごきます。
一気に作業をせず、時々径を測って進捗状態を確認した方が良いです。
以前、集中しすぎて削りすぎてしまったという痛い失敗があります。
今回は、ここまで。かなり荒削りなってしまった・・
この後は、鉄ヤスリとペーパーで慎重に削っていきます。
なにせ布袋竹は、扁平になっているので神経を使います。

真夜中の大風と大雨にさいなまれて、起きて和竿作りでもしようかと思ったほど悪天候でした。
朝になり、穏やかになったので早速昨日の続きです。

和竿作り 6日目
荒いペーパーで角をキレイに落としながらなめらかにしてきます。 メスの方も、丸ヤスリを使い丁度良い具合になるようにのんびりと削っていく。
昨日鉄ヤスリで荒削りをしたので、荒いペーパーで角をキレイに落としながらなめらかにしてきます。
そして、目標の10.6mmに向かって少しずつ削る。
メスの方も、丸ヤスリを使い丁度良い具合になるようにのんびりと削っていく。
慎重に測りながら進めていきます。 旨くはめ込めるか心配。
大分良い感じで削れてきました。
慌てるのは良く無いので、慎重に測りながら進めていきます。
丁度良い頃合いです。上手くはめ込めるか心配。
ぴったり入りました! ぴったり入りました!
ややきついですが、きついぐらいが丁度良いと思っています。

ここで俄然気になるのは、結合部のオスの細さ。
川崎新堤の五番会田中会長に教えを請うと、
「やはり芯を入れた方が宜しい。」とのこと。 一番負荷がかかるところなので、オスの方にカーボン芯か真鍮を入れることになりました。

=============
和竿作りを始めると、
就寝しても和竿のことが気になって仕方ありません。

すんなりと寝入ることができずに、
夜半に起きてしまって作業をしてしまいました。

和竿作り 7日目
きれいな漆塗りを施すために山になった節をナイフで削ります。 ある程度きれいにしました。
並継ぎにするためにしっかりと巻いていたたこ糸をほどいて、きれいな漆塗りを施すために山になった節をナイフで削ります。
そして漆を塗る位置までキシャギます。
時間のかかる作業ですが、小刀とペーパーでなめらかにしてきます。
ある程度きれいにしました。
(最終段階を撮るのを忘れてしまった・・・)
どんどんペーパーで削って、薄くしていきます。 どんどんペーパーで削って、薄くしていきます。

力を強く入れると肝心の竹が割れてしまうかも知れないので、要注意しながら削ります。
かなりペラペラのように薄くなっても、後で絹糸を巻くので強度的には大丈夫。
きれいな漆塗りを施すために山になった節をナイフで削ります。 巻いている絹糸よりも一段太い糸を使って写真のように輪を作って終わりにします。
きれいに削り終わったら、絹糸を巻いていきます。
私のやり方は、写真のように少し軽く巻いたら、ツメで少しずつ端まで上げていきます。
巻き終わりは、巻いている絹糸よりも一段太い糸を使って写真のように輪を作って終わりにします。
絹糸を巻き終えた状態。 巻き終えたら、固着させるためにかなり薄い水のような漆を塗ります。
絹糸を巻き終えた状態。
写真で見るとかなり粗い仕事です・・・反省。
巻き終えたら、固着させるためにかなり薄い水のような漆を塗ります。
きれいな漆塗りを施すために山になった節をナイフで削ります。 水のような漆(カシュー)を塗り終えたところ。
カシューは、速乾なので半日もあれば乾いてしまいます。
(濃さにもよりますが・・・)

==============
ちょうど一週間。

今日は、日曜日で終日お留守番をしなければならないので、
和竿作りをやりたかったので絶好の日和となりました!

和竿作り 8日目
ノコギリで切ると竹が割れる心配があるので、小刀を使い慎重に切り落とします。 竿先の穂先を結合する部分の作業に入ります。
写真の小刀を入れている部分から切り落とします。そして、切り落とされた竹の部分を使って穂先を入れる部分の補強に使います。

ノコギリで切ると竹が割れる心配があるので、小刀を使い慎重に切り落とします。
切り落とされた補強の部分もペーパーを使って平らにし、貼り付けられるられる方も十分に接着できるようにペーパーをかけます。 写真のようなイメージで竹を補強します。
切り落とされた補強の部分もペーパーを使って平らにし、貼り付けられるられる方も十分に接着できるようにペーパーをかけます。
2液性の接着剤で接着します。 2液性の接着剤で接着します。
接着後、穴を開けるので、たこ糸でしっかりとグルグル巻にします。
3ミリの電動ドリルで慎重に穴を開けます。 今回作る和竿は、本当に細いので穂先を入れる径は3ミリとします。
3ミリの電動ドリルで慎重に穴を開けます。
(凄く緊張します・・・・)

少しでもぶれたら横に穴が空いてしまいますから・・・

穂先、グラスソリッドを削る

お尻径が5ミリあるので、3ミリまで丸く削ります。 今回使用するグラフの穂先は、お尻径が5ミリあるので、3ミリまで丸く削ります。
3ミリまで削りました。 3ミリまで削りました。
ドリルは、工業製品なのでちょうど3ミリに合わせて削れば良いわけです。
かなり時間がかかりました。

削りすぎたりすると大変ですから、ここは慎重になります。
きれいに穂先が入りました! きれいに穂先が入りました!!
節まで届くように入れると節に負担がかかり、ポキッっと折れやすくなるので竹の弾力を活かすために2センチほど隙間を作ります。
ドリルとペーパーを使って、4ミリまで削ります。 穂先の尻が5ミリだと太いので、
ドリルとペーパーを使って、4ミリまで削ります。
この時、電動ドリルとペーパーで削ると高熱を発して火傷しますので、ペーパーを水に漬けて削ります。急がないのがコツですね。
パーツができたので、組み合わせてみました! パーツができたので、組み合わせてみました!
七尺半の竿になりそうです。

感動の時間!!

補強材を入れる

補強材としてカーボンパイプを入れ込みます。 握り部分が弱いので、補強材としてカーボンパイプを入れ込みます。
節を抜けるぐらいが補強として良いので、その長さに調節します。
2液性の接着剤をふんだんに着けて、補強のカーボンパイプを差し込んでいきます。 2液性の接着剤をふんだんに着けて、補強のカーボンパイプを差し込んでいきます。
差し込み終わったら余分な接着剤を取り除きます。
2液性の接着剤を使って固定しました。 2液性の接着剤を使って固定しました。
固まるまで、しばし休憩です。
余った部分を切り落とした状態。 接着剤が固まったら、余った部分を切り落とした状態。
さらに芯を強化しても良いのですが、もともとが肉厚の竹なので今回はこれで良しとします。

竿先端の作業

グルグル巻にしたたこ糸を取り除く 今度は、グラスソリッドが入る部分を作る。
グルグル巻にしたたこ糸を取り除き、接着部分からはみ出ている接着剤のカスをきれいに小刀で取り除きます。
丸くなるようにペーパーで、削っていきます。 丸くなるようにペーパーで、削っていきます。
しっかりと補強した竹がくっついているので丸くするのは意外と簡単な作業になりました。
時間をおかずに、絹糸を巻いていきます。 何かの拍子に竹が割れたりしないかと心配してしてしまうので、時間をおかずに、絹糸を巻いていきます。
その方が、安心します。
糸を固定するために漆を水のように薄くして固着させます。 絹糸を巻いたら即座に糸を固定するために漆を水のように薄くして固着させます。

穂先にガイドを着ける

接着剤は使わずにいきなりガイドを目見当で着けていきます。 グラスソリッドにガイドを着けていきます。
ガイドの位置を決めて、接着剤で止めていく方法もありますが、私の場合は接着剤は使わずにいきなりガイドを目見当で着けていきます。


理由は、間違った時にやり直しが簡単なこと。
何度もやり直すことが多いので接着剤を使うとベタベタなったことがあり、汚くなったのでボンドなど使わなくなりました。
ガイドの位置の目安として、他の出来上がっている穂先を横に置いてやるとやりやすいです。 順調にガイドが着けられていきます。
ガイドの位置の目安として、他の出来上がっている穂先を横に置いてやるとやりやすいです。

今回は、贅沢にsicガイドを使いました。
グラスソリッドにガイドを着け終わったら即座に薄めた漆を塗って固着します。 グラスソリッドにガイドを着け終わったら即座に薄めた漆を塗って固着します。

握り部分の補強

竿が、節を越えて差し込まれるので、用心してその竿が達する部分を補強しました。 握り部分の補強を行いました。
竿が、節を越えて差し込まれるので、用心してその竿が達する部分を補強しました。

ここからの作業は、糸巻きをした部分に漆を重ね塗りする作業です。
毎日毎日塗っていきます。

そして細かなペーパーで磨く作業。
地味で単純な仕事が続きます。

 

ウィークデイになり和竿を作る時間が割けないので、
地味にじっくりと進めていくことになります。

和竿作り 9日目
この凹んだ部分を埋める作業です。 握りの淡竹が、一部凹んでいます。
この凹んだ部分を埋める作業です。
漆(カシュー)の本透明に砥の粉を混ぜてサビを作ります。 漆(カシュー)の本透明に砥の粉を混ぜてサビを作ります。
割合は本当に適当で、ちょっと漆の方が多いぐらい。
かなりじっくり混ぜて砥の粉が玉にならないように練ります。
爪楊枝を使って少しずつ埋めていきます。 爪楊枝を使って少しずつ埋めていきます。
少し盛り上がるぐらいにして終了。

この平日の作業は、
絹糸を巻いた部分に
ひたすら漆を塗っていく作業。

和竿作り 14日目
和竿作り9日目からいきなり14日目になったのですが、
この間はひたすら毎朝絹糸巻をした部分に
漆(カシュー)を塗っています。



巻いた糸目が見えなくなるまで塗り重ねていかないと、
ペーパーをかけてきれいに整えられません。
いたって代わり映えのしない光景なのでわざわざ詳細は、アップはしません。
ガイドの部分に朱の漆を入れました。 穂先のグラスソリッドが塗り終わりました。3回で終了。
穂先全部が真っ黒だと面白味がないので、
ガイドの部分に朱の漆を入れました。
ちょっと・・・漆が濃かったかもしれません。。
和竿作り 16日目
今回の作業は、絹糸を巻いた部分にペーパーをかけてなめらかにし、胴塗りをやります。
絹糸を巻いた部分に紙やすりでデコボコの部分を削りなめらかにします。 紙やすりをかけた後の写真です。
絹糸を巻いた部分に漆を着け始めて、結構十分な厚みになってきました。
これからは、紙やすりでデコボコの部分を削りなめらかにします。

本来は、この作業を繰り返してきれいになめらかにしながら磨いていくのですが、今後の作業を考えると、、、、

・ガイド付けをする。
・握り部分にもリールシートを取り付ける

など作業が待っています。
作業効率を良くするために、絹糸を巻いた部分の磨き作業を一回で終わりにして、胴塗りを始めることにしました。
紙やすりをかけた後の写真です。
800番と1000番をかけてみました。

まだまだデコボコで格好悪いです。
(苦)
ガイドの部分に朱の漆を入れました。 胴塗りを始めます。
歯医者さんが使う絹を以前頂いたので、それを解して本透明を塗っていきます。
薄くして引き延ばすようにします。

ここで始めて気がついたのですが、この絹はあまりよくありませんでした・・・
(滝汗)
繊維が少しこびりついてしまいます・・・
和竿作り 19日目
胴塗りから紙やすりで磨く作業です。
ガイドの部分に朱の漆を入れました。 胴塗りが上手く行きません・・・
(苦)
ちょっと、厚塗りになってしまったので
1300番の布ペーパーで削って磨くことにしました。

川崎新堤五番会会長の田中さんからストッキングを使うと良いと拝聴したので、磨いた後ストッキングを使い拭く落としをやることにします。
和竿作り 21日目
胴塗りの今に至って・・・・
どうしても竹の曲がりが気になってきました!
(汗)
せっかく胴塗りを始めたのに、思い切って紙やすりを使いできるだけ塗った漆(カシュー)を削って、竹の曲がり具合を修正することにしました・・・

こんなことは、やってはいけないのでしょうが、、
今しか無いと思い立ち修正作業です。


本来は、漆(カシュー)は熱に弱いので塗った後にやってはいけないことは重々承知していますが、後で後悔するよりは良いと思い火入れをしました。
火入れをするためのコンロ。 写真は、火入れをするためのコンロ。
家庭用のガスコンロを使い、魚焼き網と煉瓦を使います。
直接火が当たると簡単に竹は、炭化してしまいます。熱がたくさん当たらないように煉瓦を敷いています。

充分暖めたら、できるだけ小さな火にして竹を暖めます。
どちらかというと余熱で竹を熱くして曲げていく方法を取りました。
和竿作り 23日目
手元竿の方は、漆を塗っては乾かし1000番のペーパーを掛けるの繰り返しでした。
そして、ようやく1300番のペーパーで磨き上げるまでになりました。


今回は、リールシートの取り付け作業です。
四苦八苦しながら、ようやく決めたのでマスキングテープで固定し、絹糸で巻いていきます。 どの位置にリールシートを取り付けた方が良いか?
四苦八苦しながら、ようやく決めたのでマスキングテープで固定し、絹糸で巻いていきます。
(固定するのに接着剤は使いませんでした。後で変更できないので)
糸巻き終了。慎重にやりました。 糸巻き終了。慎重にやりました。
が、50代の老眼には厳しい作業ですね。
糸巻き拡大写真。 糸巻き拡大写真。
よく見るとかなり荒いですね。反省です(苦)
薄く溶いた漆(カシュー)を塗って、固着させます。 薄く溶いた漆(カシュー)を塗って、固着させます。

漆:変わり塗りに挑戦。

変わり塗りする部分以外のところには、影響が出ないようにマスキングテープをしっかりと貼り付けました。 黒一色のストロングスタイルで仕上げようと思いましたが、何だか時間が余ってしまったので変わり塗りをすることにしました。


まず、変わり塗りする部分以外のところには、影響が出ないようにマスキングテープをしっかりと貼り付けました。
火入れをするためのコンロ。 ベージュの漆(カシュー)を筆先にちょっとだけ付けて、ポンポンと荒く乗せました。

計画では、漆が乾いたら赤色を置いて、その上に黒を塗り上げて削っていく予定。

果たして上手く行くのだろうか?
和竿作り 24日目
変わり塗りの続きです。
前回ベージュを所々に置きましたので、今度は朱をその隙間などに適当に置きました。 せっかくの週末の土曜日ですが、お仕事なので釣行断念。
朝の少しの時間を活かして、変わり塗りの続きです。

前回ベージュを所々に置きましたので、今度は朱をその隙間などに適当に置きました。
こうすることで、(まだら)になると良いのですが・・・
和竿作り 25日目
月曜日。お仕事前に和竿の一仕事。
ベージュ、朱と漆を置きましたので、今度は最後に黒を重ねました。 変わり塗りです。
ベージュ、朱と漆を置きましたので、今度は最後に黒を重ねました。

十分乾かしてから、1300番ぐらいで研いでいこうと思います。
いよいよ竿の胴にガイドを取り付けます。 いよいよ竿の胴にガイドを取り付けます。
ワクワクドキドキです。

慎重にガイドが一直線になるように取り付けていきます。
ここでも接着剤は使用していません。
ガイドを装着完了しましたので、薄く溶いた漆(カシュー)で絹糸を巻いた部分を固着させます。 ガイドを装着完了しましたので、薄く溶いた漆(カシュー)で絹糸を巻いた部分を固着させます。
和竿作り 26日目
じっくり考えて取り付けたはずのガイドですが、
どうもしっくりこない・・・


明け方に起きて再度見直すと、やはり良く無いなと判断し、思い切ってガイドを取り付け治すことにしました。
戻るには今しか無いと判断し、ガイドを外して取り付け治し作業に入りました。 ガイドの取り付け直し。
戻るには今しか無いと判断し、ガイドを外して取り付け治し作業に入りました。


ガイドを取り付けたら、もう竿の完成ですからね。
今しか後戻りできないので・・・
和竿作り 27日目
悩んだ甲斐があり、納得のいく場所にガイドを取り付けられました。 ガイドの取り付け直し完了。
やはり悩んだ甲斐があり、納得のいく場所にガイドを取り付けられました。
和竿作り 28日目
黒の漆を重ねて、3日経ちました。もう乾いているでしょうから、変わり塗りを研ぐ作業をやります。 黒の漆を重ねて、3日経ちました。もう乾いているでしょうから、変わり塗りを研ぐ作業をやります。
600番と1000番のペーパーで、研いでいきます。 600番と1000番のペーパーで、研いでいきます。
お水を付けながらのんびり研ぎ出します。
下に塗ったベージュと朱が、綺麗な模様を見せてくれます。
だいたい綺麗になったら、1300番のペーパーで綺麗に研ぎ出します。 だいたい綺麗になったら、1300番のペーパーで綺麗に研ぎ出します。

なにせ素人なので、これで良いのかどうか分かりませんが・・
和竿作り 29日目
芽打ちをします。 芽打ちをします。
正直度の段階でやるのか不明です。
が、継ぎの行程を考えると今だと思いやることにしました。
カタチがいびつです。 かなり神経を使って、描いたと思うのですが・・・
いざ終わってみると・・・
カタチがいびつです。
和竿作り 30日目
手元竿の磨きが終わり、最後の漆を塗ります。
1000番のペーパーと1300番のペーパーで丹念に磨き上げました。 1000番のペーパーと1300番のペーパーで丹念に磨き上げました。
スベスベの状態にやっとなったようです。
仕上げ用の薄く溶いた漆(カシュー)を塗りました。 仕上げ用の薄く溶いた漆(カシュー)を塗りました。
これが乾いたら、覆輪を引きます。
和竿作り 31日目 (朝)
日曜日も仕事なので、早朝に和竿いじりをしました。

ピカールで仕上げ磨きです。
最後の仕上げに金属用研磨剤のピカールで仕上げ磨きをします。 紙ヤスリで磨き上げたので、最後の仕上げに金属用研磨剤のピカールで仕上げ磨きをします。
和竿作り 31日目 (夜)
夕方帰宅して、覆輪引き作業をしました。
覆輪を引きます。かなり汚くなりました! 覆輪を引きます。
実は、始めてやる作業。かなりドキドキです。
やり方もネットで調べただけなので・・・、半信半疑のやり方です。


かなり汚くなりました!!
他で何回も練習するべきでした!
(泣)
ガイドの方へも覆輪を引きますが、あまり上手く行きません・・・ ガイドの方へも覆輪を引きますが、あまり上手く行きません・・・
覆輪が綺麗に一周せずにはみ出してしまいました。 覆輪が綺麗に一周せずにはみ出してしまいました。

気付いたのはかなり後、、、、
どうしようもありません・・・
1年後あたりに紙ヤスリで削り、修正しようかと思います。
(苦)

いよいよ完成です。

和竿作り 32日目
2液性の接着剤で、手元と胴を結合します! 2液性の接着剤で、手元と胴を結合します!
一度くっついたら離れないので、前もって位置を決めておき接着します。
余った接着剤は、布やキッチンペーパーで綺麗に拭き取ります。 余った接着剤は、布やキッチンペーパーで綺麗に拭き取ります。
接着完了後、椿油を塗布して磨き上げて終了です。 接着完了後、椿油を塗布して磨き上げて終了です。

約一月かかりました。
覆輪が痛々しいですが、、、完成です。 覆輪が痛々しいですが、、、完成です。
椿油で磨き上げると、ピカピカで綺麗です。 椿油で磨き上げると、ピカピカで綺麗です。
胴竿の根元にも三本補強を入れました。 胴竿の根元にも三本補強を入れました。
このあたりまでカーボンパイプが入っていますから。





タナゴ竿編

僕のいくタナゴ釣りフィールドは、比較的ホゾが多いので長い竿は入らず、ほとんどが2尺足らずの釣場。
なので、通ってくる名人達も手のひらサイズの印籠継ぎか並継ぎの竿の方々が多いです。

未熟な僕は、そんな細かな印籠作業は到底できないので、一本もののタナゴ竿を使用しています。

タナゴ竿作り:ダイジェスト
これから火入れですが、かなり曲がっています。 竹箒の一本を取ってきても作れるといわれるタナゴ竿。
今回は、神田さくら釣具店に行き、格安の竹を仕入れました。


これから火入れですが、かなり曲がっています。
何とか真っ直ぐになりました。 自宅で火入れをする時は、ガスコンロに魚網を敷きその上に煉瓦を二つ置いて、その間からゆるりとした熱がもれるようにしています。
写真に見えている鉄の棒は、竹を修正する用のもの。


何とか真っ直ぐになりました。
細い竹なので、火入れは慎重にしないと・・・直ぐに炭化してしまいます。

ドライヤーで火入れをする人もいるようです。
元竿と胴竿を繋ぎました。 元竿と胴竿を繋ぎました。
今回のタナゴ竿の場合は、比較的神経を使わなくてもすんなりと入りました。
元竿の布袋竹は溝が深いので、サビを2液性の接着剤に砥の粉を混ぜてつくり、そこに埋め込みました。 元竿の布袋竹は溝が深いので、サビを2液性の接着剤に砥の粉を混ぜてつくり、そこに埋め込みました。
サビが乾いたら、鉄ヤスリや紙ヤスリを使って綺麗に研いで丸くします。 サビが乾いたら、鉄ヤスリや紙ヤスリを使って綺麗に研いで丸くします。
丸く研いだ元竿に、絹糸で巻きました。 丸く研いだ元竿に、絹糸で巻きました。
道糸とハリスを繋ぐ器具ですが、穂先用に取り付けても大丈夫。 さて、穂先部分ですが・・・これが悩みます・・・・

写真は、リリアンではなくて、引っ掛けて使うようにするために、本来道糸とハリスを繋ぐ器具ですが、穂先用に取り付けても大丈夫。
このように取り付けている人も結構多いです。
初めてということもありリリアンにしました。 今回は、初めてということもありリリアンにしました。
(以前悩み中・・)
ベージュと朱を重ねた変わり塗りです。 元竿の部分ですが、黒一色だと殺風景なので変わり塗りにしました。
いたって差し障りなのないベージュと朱を重ねた変わり塗りです。
1000番から1300番のペーパーで研ぎ出しました。 変わり塗り。
1000番から1300番のペーパーで研ぎ出しました。

【 お勧め書籍 】

  • 卑弥呼の正体
  • パンツを脱いだサル
  • 横田めぐみさんと金正恩
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  • ゆがめられた地球文明の歴史
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