鳥浜地続きの夕景

僕が、落とし込み釣りに何故こだわるかって?
それは、カンタン。
日常からワープしてくれるから。
他の何よりも僕の心をスッキリにさせてくれる。
かけがえのないもの。
それが、この落とし込み。
徒然なるままに、記していこうと思います。

 

 

 

 

 

 

黒鯛落とし込みヘチ釣り

 

短竿釣り師の独り言

 

 

 

その10

僥倖を待つ。 ~~~~~~
以前、短竿師の日記に記したものでけど、
どうしても残しておきたくなったので、改稿して遺す。
何故なら、あまりにも世が狂いだしているからだ。
清朝末期と言おうか幕末と言おうか本居宣長登場前後のような・・・・
何とかならないかと・・・私人として想う。
なんて元気のない世の中なのだ。底冷えのする世の中だ。
みしみし土台が揺らぐ音がする。
僕らの日本が安売りされている。叩き売られているではないか。
みしみし土台が揺らぐ音がする。

そりゃそうだ。
企業は、利のために消費者をだまし、お上もだまし利用する。
そのお上は、茶番劇を繰り返し底の浅さを露呈し、
かけ声だけがこだまして、虚しく寒空の中に溶けていく。
官僚は、王朝末期の宦官のように私欲のために走り回り、
血税を我が物のように吸い、散財する。
取り締まる側の警察は、相変わらずの不祥事続き。
うっかり交番へも相談に行けない。
鉄槌を喰らわす裁判官は自ら鉄槌をうけ
巣を暴かれた蟻のように、民衆は彷徨う。



父は不景気の煽りを受け職と威厳を失い、
母はネット交際に血をたぎらせる。
姉は小遣い稼ぎで気軽に股を広げ、
兄は弱い者を棒で叩く。

・・・・・・・・・・・・・・

婆の泣く声がする。あまりにも寂しい響きじゃないか。


みしみし土台が揺らぐ音がする。
権威は地に落ち、信頼は風化した。
安心や安全がない世の中だ。
それでも何とか前を向こうとするけれど、
変えていこうとすればするほど傍観者が多くなる。
良い物を、良い事を、出来ない世の中だ。
基準が基準でなくなっている。既に機能がなくなっている。

みしみし土台が揺らぐ音が、地殻の中から聞こえてくる。
もうそろそろ限界なのだろう。
これで何もないような日々が続くとしたら、もう終わりだろう。
どんどん安く売られていくのだろう。
・・・・・・どう考えても世は乱れる。
いや、乱れなければおかしい。

乱すのがせめてもの僕らの義務のような気もする。
そんな事を想った。


その9

普通の釣り人でいること。

メチャクチャ感激したことがある。
大脇名人のことだ。
(僕は、好きな方に敬称を使うのが嫌いなので以下大脇さんでいく)

大脇さんのHP「日本列島チヌ苦ロード」 のコンテンツに「ちょっと一考」というものがある。
このコーナーは、マナーについて語っている。
が、
その実、僕は『釣り人とは・・・』 と思われた。


『立ち禁』『服装・動作』『釣り場では』などに触れている。

この内容を読むと目の覚める思いだ。

本来僕らHPを持つ者や釣り歴のある者達が、触れなければいけない事。

僕らが、ちゃんとメッセージしなければならない事を明確にしています。

どんなことが書かれているかは、是非氏のホームページを熟読頂くとして、
このメッセージの意義を僕なりに感じたので言いたいと思う。



まず『立ち禁』について、
本当にこの問題に 触れるのは、難しい。
なぜなら殆どが立ち禁 であるからだ。
メーカーや釣具店や著名人等は、この問題について触れていない。
リスクがデカイからだ。

入っちゃいけない所が殆どなのに、誰しもこの事を明確にしていない。

「暗黙の了解」 だけが先行して、立ち禁って何? について触れようとはしない。

『タブー』なのかもしれない。が、釣りの初心者にしてみればこう云ったことは分からない。
分からないから「何だってイイじゃん」になってしまう。
「大人なんだから、ちゃんと自分で判断しろ!」なんて勝手な言い分もあるかもしれない。

何が悪くて、何が良いことで、何が問題で、何が普通のことなのか!

釣り方のことは、
言い過ぎかもしれないが誰だって経験と知識があれば教えることは出来るだろう。
ましてや友達を釣りに誘うのであればなおさらのことである。

大切なのは、いけない事を「いけないよ!」って言える事であり、
「こうですよ!」「こうだと思う」など発言することだ。

右も左も分からない初心者や、マナーからはずれている人々に、発言する事だと思う。
明らかに「ダメな事です」ならまだいいが、
微妙な問題は、互いに「考えよう」と。





たかが遊びである。
だから「男の子」としては、拘るのだ。


遊び好きが集まると、俄然楽しくなる。
1223-02.jpg
左から三番目が、大脇氏。二番目が、僕です。2001年忘年会にて。



メーカー、著名人やHP主催者がこの様な事を発言しただろうか?
リスクをかえりみず「本音」をちゃんと言えただろうか?
ましてやテスターである。
氏は、偉い。
(権威や威厳や名声と云ったものが邪魔になっていない。)


本来僕らが、ちゃんと発言しなければならないことではないのか。


いい人でいようとしているだけで、ちゃんと明言しているのか!
と、自分に問うた。
恥ずかしながら僕は「否」である。猛省した。

少しでもこの釣りの良さを分かってもらおうと思っているのではないか。
そうであればこのような「触れにくい」問題について、
積極的に取り組みべきではないのか!

良くニュースを賑わすように、釣りっていうのは危険との隣り合わせだ。
ただ、「楽しい」「面白い」「良く釣れた」を並べても
『危険を伴う』 事だったり、
『法律違反』だったり
『死と隣り合わせ』であることを

メーカーや釣具店や著名人、HP主催者、ベテランなどが
各自の答えや意見をはっきり述べたりするべきだと思う。


そうすることが本来での、すそ野を広げる事になるのではないか。



たかが遊びなので、拘りたい。



普通の釣り人でいることって・・・・
意外と難しい。


『短竿釣り師の独り言』


その8

ヨシナシゴトの話

落とし込み(黒鯛釣り)というのは、本当に深いと思う。
僕がいつも寝る前に読む雑誌がある。当然落とし込みの本なのであるが。
竿は、短竿の世界から長竿、前打ち、テトラ等々。
餌に至っては、カラスガイ、アケミ貝等の貝類。
ツブ、タンク等のカニ類、イソメなどの虫類、 エビ餌、ヘラヘラ、フジツボ等々様々である。
こんなにも多くの様式を経ないと黒鯛というものは釣れないのであろうか。
また全国で様々な人々がこの釣法にとりつかれている。

年齢もいろいろだ。
いろんな方々がいるのだろう。 超のつく拘り派や時間を有効に使っている人等。
性格の荒い人もいれば、穏やかな人もいるのだろう。
やたら短気な人、温厚な人。
なんか昔のサントリーのコマーシャルみたいだ。
黒鯛にとりつかれた人々というは、また一興である。
みな同じように狂っているように見える。
この世界にはまった人はたいがい竿を、3〜4本は持っているし。
釣具屋が出来るのではないかと思われるくらい、道具を揃えている方もいる。
釣り新聞、釣り雑誌を毎週毎月購入している人もいる。
それでも気に入らず、自分でお気に入りの道具をこさえている方も・・
皆さん大変な出費である。お金のかかる趣味である。
ご家族の悲鳴が聞こえてくるようだ。
まぁ〜僕も充分にその域の人間であるのだが・・・・


反転黒鯛

「そんなに同じ雑誌毎日見て、何が面白い?」と聞かれる。
いや本当にそうだと思う事がある。
他の本を見ながら寝るのも良いのだけど、気になってしょうがない。
「そう言えば、長竿の時どうするんだっけ?」
などとついつい本を開いてしまう。
単に安心したいだけなのだろうか。
決まった枕でないと眠れない人がいるけれど、
それと同じではないのかな。
黒鯛釣りのことを考えながら眠りたいのである。
もし、毎日黒鯛釣りが出来るのであればこんな感じじゃないと思う。

この僕の現象というのは、
毎日のヨシナシゴトの合間のオアシスだと思う。

くだらないことが多いのだ。
世の中というものは、斯くもつまらないのかと・・
まぁ〜楽しいはずもないのだが・・
どの小説を読んでもそう思うし、どの人達の話を聞いてもそうだ。
バラ色の人生なんて言うのは、
限られた世界で2%にも満たないのじゃないかな。
だから面白いとも言えるけど。
と言うことで、
僕は釣りと仕事と趣味に思いっきりはまってしまっているのだ。
多分そうだ。

モノクロ黒鯛反転画像 「釣り」と「趣味」をあえて分けたところにも僕の病状が看てとれる。

面白く無き世を面白くするために、僕自身生き方を操作しているのだ。

昔からそうだが、人というものにそんなに馴染めないのである。

人混みとでも言おうか、人が集まるところ醜聞が多すぎる。
一人が丁度良いのだけど・・それでは寂しすぎるし。
人が集まるといい事ってそんなに無い。
我が儘だし、身勝手だし、感情の生き物だから・・
勝手に生きていたいのであるから、勝手にさせてくれと言う感じだ。


ちょっと前、「うなぎ」という映画があったが、
どこか非常に共感するところがあって、しんみりしたのを憶えている。
人の間を泳ぐのが生来下手なのだ。

そこで僕の生き方操作としては、
楽しみを増やすことで
自分という存在を己自信に知らしめることで、
存在価値を高めたいのだ。

簡単に言うと「面白く生きる」ためである。
この事を踏まえて言うと、
「落とし込み釣り」は、うってつけなのである。
これ以上ないと思えるほどの世界が広がっているのだから。

落とし込み釣りに感謝である。


その7

プレデターロゴ

モノクロクロダイ

「略奪者、侵略者」
映画の『プレデター』の事である。
あの映画がどうしようもなく好きである。
エイリアンが、地球にやって来て強そうな人間達を捕らえては喰っていく。あの映画だ。
『プレデター2』の方が好きである。
姿も見えなければ、見たこともない武器を使い、さっと人間を捕らえては、消えていく。
人々は、恐怖におののく。
勇気あるものは、この見えぬ敵に立ち向かい。闘う。

あのエイリアンは、マスクを脱ぐとやたらと醜い顔をしている。蟹のような、蜘蛛のような顔。
醜い顔とは裏腹に、メチャクチャハイテクなところがまた格好いい。

僕が知っている「エイリアン系」のデザインでは、ピカ一だと思っている。

ただ非情なだけの狩人はない。
勇気を持って闘った人間に対して、敬意を払うのである。
勇者として、扱うのである。
殺戮を繰り返す醜いエイリアンであるけれど、情けもあるようだ。

一挙に大量殺戮もしない。
一人一人をターゲットとして、殺していく。喰っていく。
喰った後は、髑髏(しゃれこうべ)をコレクションとしているではないか。


--
間違いなく、ヤツは狩人だ。
--


正面から

さて、黒鯛釣りである。

僕は、「黒鯛釣り」と「プレデター」をいつも同じように考えている。

僕がエイリアンで、黒鯛が人間なのだ。
僕(エイリアン)は、黒鯛を解らないように捕獲し、
殺戮し、コレクターにしようとしている。
それも、とびきりの勇者を狙って。
彼らに見つからないように動き、彼らからは計り知れない術を使い、
すきあらば捕獲しようとしている。

より凄い獲物を求めて、日夜考え、武器を手入れし、新しい武器を考えているのだ。
ヤツらの行動パターンを研究し、ヤツらの好むものを見つけだし、
察知されないように、捕獲していくのだ。

ただ、殺戮を繰り返すのではない。
より強いものを探しているのである。より大きな存在を。
自分のハンターとしての本能を、最高に喜ばしてくれる、
アドレナリンを大量に排出できる「獲物」を。



--
そう僕は、エイリアンなのだ。
--



もの凄いエイリアンでいたい・・・・・
だから、一網打尽にするような大量殺戮はやらない。

狙った獲物だけを捕獲する。紳士なエイリアンでいたいのだ。

勇敢に闘った黒鯛には、敬意を持って接したい。勇者の証として・・・・
ただの遊びではないのだ。
自分が狩人としてのステイタスを高めるためにも、獲物は常に最高のヤツであってほしい。
その最高の獲物を喰らい、コレクター(魚拓) していくのだ。

--
最高の狩人でいたいから、

闘ってくれた勇者を粗末にはできないのだ!

最高の勇者のいるところを粗末にできないのだ!

また、優秀な狩人は、自分の獲物の場所は教えない。

その方法も、明かすことはない。
--
--
なぜなら僕は、エイリアンなのだから。
--


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その6

ネット話

ネットをやっていて思うことがある、
そんなに馬鹿みたいに四六時中釣りのことばかりに振り回されているんじゃないの?
単なる趣味じゃない。
もっとリラックスして釣りすればよいのに、もっと肩の力抜いてさぁ〜
24時間頑張りますってのもねぇ〜



どうも僕っていうのは、走りすぎるきらいがある。
ホームページを立ち上げてからは、まずネットのチェックから始まる。
皆さん釣りに行ったのかな?どれくらい釣れたのだろう?
「えええぇ〜そんなに釣れているのか!」などととても良い刺激になる。
また、掲示板を見て、書き込んだりチェックしたり結構楽しい。
何時しかこれも度合いが過ぎて、主客逆転してしまう傾向にある。

どうも僕っていうのは、走りすぎるきらいがあるみたい

酒だってそうなんです。
最初は「うまいねぇ〜」なんて思っている内に知らず知らず飲まれてしまっている
どうも自分のリズムっていうものを忘れてしまう。 。

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ちょっと自分にリズムに返ったら

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また、このネットの影響の大きさにも驚かされる。
つい遊びのつもりでホームページを主催しているのだが、この影響というものがまた大きい。
「あそこで釣れます」とか流すと、途端に人が集まってくる。
本来いい事だと思う。が、
マナーのある人々が来る分には非常に良かったなぁ〜と思うけど、
世の中そんなに大した人物は多くないらしく、
どたばたと大勢で来襲しては、ゴミの山を築いたり、イガイを捕りまくったりと平気でやってしまう。
はたまた大声でしゃべって、ふざけまくっている。
(現にこの年の釣果の本当の詳細については、誤魔化しています)

良い観光地が衰退していくのに非常に似ている。

本来コミュニケーションを目的とした、楽しいはずのホームページの主催が、
逆転して、悪影響を与えている。

だったら、本当のおいしいことは情報として流さない方がよいのかもしれない。
しかし嘘やごまかしを連ねてホームページを主催していくのもどうかと思う。
上っ面の情報だけをコミュニケーションの手段として主催していくのも、寂しい。

良かれと思って流した情報を今度は流してほしくない方々もいらっしゃる。
その気持ちも痛いほどよく解る。僕が逆の立場だったらそう思うだろう。多分。

じゃ会員制にすればいいのではないか?
イヤこれでは、自己満足だけの小さなプライドマンになってしまい、格好悪い。
皆が、もっとスマートになってくれればと祈るばかりである。


『短竿釣り師の独り言』は、独りでいつも釣りに行っていた僕が、
このネット世界の楽しい人々に出会って、僕も何か発言したり、
想いをぶつけられたらなとの想いでやっています。
この小さな短竿で、釣る落とし込み釣りをもっと勉強して腕を磨きたい。
とか
もっと広くこの楽しい釣りを広められたらなとか
こんな事があった、こんな素晴らしい事と出会った。
等というものを伝達できたらとの想いで主催しているのです。

基本的にそんなに釣れない黒鯛釣り(僕だけかもしれないけれど)を
「あ〜でもない、こ〜でもない」という様々な想いが、一杯あります。
その想いは、みんな一緒だと思います。
その情報交換のステージであれば最高だと考えております。



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勘違いしてほしくないので、つまらない事ではあるけれど一応記しておきます。
僕は、立派な人物でもなく大したことのない者であります。知らず知らず人に迷惑をかけてしまう事が多い。あそこで誤りここでも陳謝する人間であります。普通の一般的な釣り人である。ただただこの釣りが好きであり、この釣りを通じて楽しいコミュニケーションが図れたり、情報交換が出来たり、様々な素敵な事を伝えられたら良いなと思っている一人です。


その5

弔いの海の話

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勝浦へ

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勝浦の堤防

僕らは、真夜中の湾岸線を房総の方へひたすら車を走らせていた。
真っ暗なハイウェイは、免許取り立ての僕には始めての経験。
首都高から高速へ
だんだん路側灯がなくなり本当に真っ暗な道。
このまま銀河へ続くのではないかと思わせる雰囲気だ。静寂。
ただ無機質なカーナビのアナウンスが時折僕らを道先案内人のように
勝浦へ導いている。

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先日、僕らのスタッフのお父さんが亡くなった。

海の大好きな方だったらしい。

葬儀が終わり、彼が「大好きだった海に、おやじの骨を撒きに行きたい」
と言いだした。
勝浦の近くにある小さな漁港らしい。
お父さんの思い出がたくさん詰まった海へ、弔いに行きたい…

早くにおやじを亡くした僕は、何は置いても素敵な話だと思った。
何も親孝行なんて出来なかった僕にとっては、
少しでも何か役に立ちたっかた。
つたない僕の運転で良ければ

───────────


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彼の膝の上には小さな壺が大切に置かれている。
(ほんの一部だと思うけれど)
人というのは、こんなにも小さなものになってしまうのかといつも思わせる。

昔のことを思い出す。
あんなに強くて頑固者だった僕のおやじが、小さな壺に収まった時
全然悲しさなんか実感できなかった僕も
何故か…悔しくて涙が止まらなかった・・・・

季節も同じ頃だった。
そう 、丁度一週間しか違わない。
骨になってしまったおやじの姿と、火葬場の外のわざとらしいイキイキした春。
小さな花々の綺麗な色とのコントラストが悲しくて、
わけもなく花に向かって「バカヤロー」って
言い続けていたのを思い出す。

あれから僕は、一人では生きていけないと強く思うようになった。
自分という存在と廻りというかけがえのない存在。
二つがあって始めて僕というものがいられる…

家族がほしいと思うようになった。
結婚して子供がほしいと願った。
こんな僕でも、看取られたいと…。

──────────────────────

形があるというのは、時折もの凄く寂しい。

──────────────────────


僕らは、冗談を言いつつ朗らかな空気に包まれながら走っている。
せっかく海に行くのだから釣りでもしよう。
勝浦は、有名な黒鯛の場所だし、釣りでもしながら一日を過ごせれば、
楽しいね。
それが、とてもいい弔いだよね。なんて言いながら…

高速道路を降りて、真夜中の山道でハイビームに照らし出されるのは 桜吹雪。
風が強いらしい。

 

P1010018.jpg


──────────────────────

朝方、目指す小さな漁港についた。
彼は、さっそくお父さんと親しかったなじみの漁師の所へ挨拶へ行き
「骨を海に撒いてほしい」と頼みに行った。

お父さんの一部は海になるらしい。

残った骨は、大好きだった「シーン」の見える海岸に埋めることにして、
目印と墓標のためにそこいらにある石を見つけて置いた。

この石の形は、ジャコメッティが創るブロンズ像のように平べったく
所々に小さな穴があった。
僕らは面白がりながらこの穴に線香を刺し、
やんちゃだったお父さんのように、おもしろく元気そうなオブジェに仕上げた。
それは小さな花火のようであり、船のようにも見えた。

僕らは合掌し、この綺麗な海がいつまでも見られるように祈った。
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その4

飲み屋のおやじさんの話 その1

僕が、この釣りに没頭し始めたきっかけが「飲み屋のおやじ」。
もう10年以上も前の話。
その頃僕は、東急東横線の新丸子という小さい街に住んでいました。
彼女(現在のかみさん)と同棲するために越してきた街。
愛娘が生まれた街。
その店は駅前にかまえていました。
店の名は「三河屋」 と言います。
家族でお店をまかなっている、気軽な居酒屋さん。
僕らお金のないカップルには、手頃な感じとアットホームな雰囲気が良くて
頻繁に行っていた?
それとこのお店には、魚拓がいっぱい飾ってあったから。
店内には、50cmは軽く越える黒鯛の魚拓。
    70cmはあるスズキの魚拓など。
ほとんどが家族の名前のもの。
店の片隅には1.8mくらいの短竿等数本。
sora1.jpg いかにもフカセ釣りが好きでたまらないと言った感じの雰囲気。
僕ら二人は、お酒を飲みながら魚拓を見て楽しんでいました。
その頃僕ら二人の趣味も海釣りでデートといったら海で、
カサゴやウミタナゴ、ハゼなどを
とにかく何でも釣れればいいと行った感じの、
たんなるデート気分を味わう釣行でした。
店内に貼ってある魚拓を見ても、遠い物だと思っていたし、
そんなもん堤防から釣れるとも思っていなかったから。
それよりもこの居酒屋に通うのは、
釣りを中心に家族が、仲良くお店を経営している。
そのシーンが
これから創る僕ら家族の方向に見えていたし、憧れてもいた。

tomioka_kaiwa.jpg だんだん通っているうちに、うち解けてきて
おやじさんと雑談が出来るようになりました。
そして、魚拓のことから始まり、黒鯛釣りの事も教わりました。

それも短竿で釣る、フカセ釣り・落とし込み釣り。
それまで見よう見まねで落とし込み釣りっぽい釣り方はしていたものの
本格的な釣り方をやったことのない
僕らにとっては驚きの連続。
本牧釣り場や磯子釣り場しか行ったことのない僕らにとって
沖堤の話や堤防からのフカセ方の話など
おもしろくてたまらない。
おやじさんの釣り方は、いまはやりの落とし込みとは違い、
昔からのフカセ釣り。
イソメ類の虫エサかモエビを使用した釣法。

釣行時間は、商売の都合上お店が終わって
夜中の3時ぐらいから朝の7時ぐらいの間。
通っている堤防は、地続きの堤防で秘密のところらしい。

『うちのかあちゃんな、俺よりうめぇんだよ。 それもフクロイソメでよ。50cmをちっちゃい身体で釣り上げんだぜ
『俺達男はせっかちで行けない。かあちゃんのようによ、
ちゃ〜んと喰わせてから合わせればいいだよ。
そしたら黒鯛は逃げもできない。だろ!』
『家族で行ってよ、みんなで今日はどのタナか探るんだよ。
ほんで教えあってさ。釣るんさ。
黒鯛は、違うタナじゃ喰わないだから。』
『道具はな、自分で作るのが釣り師ってもんだよ。
シーズンが終わって、家で作るんだよ。
自分で作ったもんで黒鯛掛けてみな。
どんなにおもしろいか。』
『俺のは、みんな自分でこさえてんだ。』
『こんな短い竿で、あんな大きな黒鯛を釣るんだ。
俺たちゃ、漁師じゃない。釣りなんだよ。
おもしろく楽しく釣らなきゃおもしろくない』

まぁ、いろんな事を教わりました。針の結び方。
それも4種類ぐらい
夜釣りの時に目をつむっていても結べる方法。
竿の作り方。選び方などなど。
なによりも教わったのは、
釣りの楽しさ。味わい方。だったと思う。

飲み屋のおやじの話 その2

umi_hiru1.jpg その後僕らもちゃんとした堤防に通うようになりました。
今は、もう行けない横浜の木材港。
(テトラを渡っていった先によい堤防がありました。)
木更津沖堤。川崎からフェリーで渡り、
帰りはビールを飲みながらまたフェリーで帰る。
そんな日々。
また仕事もやたら忙しくなりチョットご無沙汰気味にしていた。
おやじさんと会えば今度一緒に行きましょうって、いつも約束するのに
僕のスケジュールが合わなかったりしていた。
なんとか僕も何枚か釣り上げることが出来るようになってきた。
だんだん自信がついてきて、おやじさんと行っても
「足手まといにはないなだろうな。」って
思っていた頃。
突然。店が閉店してしまった。…
なんの前触れもなく。いやあったのかもしれないけど、
いつも遅くバイクで帰る僕には、気付かなかった。
お互い連絡先も知らないし。
狐につままれた感じ。
三河屋が入っていたビルはすぐに取り壊しになり、数ヶ月後新しいビルには本屋が入った。
常連のお客さんも知らないし、会わないし。

tomioka_asa2.gif
富岡堤防から見える朝日:
抜群にキレイです。
こんな時が
釣りしていて
一番気分がいい瞬間です。

あれ以来おやじさんとは、会っていません。
僕もいい加減いい年のおじさんになり
かみさんにわるいなぁ〜なんて思いながらも
ついつい夜中から釣行してしまう年頃になってしまった。
時々ぼ〜っと堤防の上で「三河屋」さんの事を思い出します。
おやじさん元気かなぁって。
オレあんなおじさんになりたかったんだよなって。


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その3

クロダイ突きの話

teheki_03.gif 堤防名人の話。

昔まだ魚もすれて無くて、魚影も濃かった頃。
横浜から横須賀あたりまでかけてクロダイ突きがよく行われていたそうです。
夜か早朝堤防に出かけていって堤壁にびっしり着いたカラスガイのところに、
一ひろの深さでクロダイがツブを食べている。
その食べているところを突いて獲る。
さて、クロダイは、平べったいので上から見ると細いからうまく突けない。
どうするか?
ここが、僕らヘチ師の勉強どころ。
クロダイがツブを捕食するときにはアノ強力な口でむしり取るそうです。
めぼしいツブを見つけたら噛んで身体をくるっと回転させてむしり取る。
その時、綺麗なあの銀の平べったい身体が反転する。キラッと。
そこを突いてしまうそうです。
teiheki_01.gif なるほど、人の手でやっても力のいるむしり作業を身体で捕食する。
僕らが落としているツブも彼らクロダイたちは、
習慣で一発がつんとまず噛んでくるんですね。その時のアタリが
あの強くて重い感触というか、糸ふけに出てくるんですね。
と、いうことは当たり前のことだけと待っていては当然ダメ。
堤防名人の言うことには、
『そのアタリを見分ける事が先決。そして他の人が5回落とし込んだら、自分は7回も8回も落とし込んでいかないとダメ。
数多く落とし込んだヤツが勝つ』
『その中で、毎回考えてアタリを知るヤツが名人と呼ばれるようになる』
ふむふむ…すご〜く納得させられるお話でした。

鯉釣りの話

『おまえ鯉釣りしたことあるか?』

kuro_01.jpg 堤防名人の言うことは、意外性がある。
鯉のウキ釣りのことだ。鯉のアタリを読む。
この魚は、ウキに変化が出たときにはもう口からはいている状態らしい。
飲み込むときよりも吐き出すときの方がウキに変化が出る。出たときに合わせたところで後の祭り。
そのことに注意しなくちゃいけない。
クロダイも同じらしい。変化の出たアタリの前を読む。知る。それが大事。
前アタリを修得するとクロダイへの道は近いそうです。
と言っても僕にはよくわからないけれど、なんか納得してしまいました

アタリの話

teiheki_02.gif 前アタリの件。
ツブは、そんなに難しく考えなくてもイイらしい。
食い気のあるときは考えなくても 向こうから
一気に持っていくので落とし込みに注意する。
それは他の餌でも一緒。
大切なのは、喰いが渋っているときが腕の見せ所。
前アタリのブルブルを見分けるのが大事。シーズン中のこの良い時期に勉強しないとダメらしい。
山下氏のよく言うチョットでもおかしいと思ったら合わせる。
数多く合わせた人が上達する。
一心不乱にただただ集中してこの釣方を磨いていく事につきます

水温の話

この頃冬でも落とし込みで釣れるということは、
水温の高い低いでの判断でもないかもしれない
と思うことがあります。
たしかに、20度ぐらいの目安はあるでしょうけど…
それより大事なのは、釣行する前日の水温じゃないかなと考えます。
前日が水温25度で当日が22度だったりすると、
喰いが鈍るのだと思います。
僕らだって前日の気温との差で食欲のあるなしはありますもんね。
んっ〜やっぱり微妙なアタリの取り方を修得しないとダメなんですね

hitorigoto.gif

その2

釣った魚は、喰うの?

kurodai_atama.jpg この話は、僕にとってとても重要な問題です。
なぜ?お魚釣りをするのか?
落とし込みが好きだからは、あたりまえ。
釣った魚は、どうするの?当然僕は、食べます。食べるようにします。
以前友人に誘われて、フライフィッシングをしたことがあります。
ちょっと興味もあって。オシャレ ぽかったし。
ただのめり込めなかった。
キャッチ&リリースだから。それってファション?
格好いいけど ホント格好いい?

釣った魚は、喰うの?その2

喰わないの? どうして?

sakanatati.jpg はっきり言って僕もこの問題すごく悩んでいます。
食べないでむやみに魚を傷つけて、釣って、遊んで あ〜楽しかった。
ホント?楽しいの?
家族と行く釣りは、なるべく海の綺麗なところに行くようにしています。
娘には、ちゃんと釣った魚は食べられる。と伝えたい。
家に持ち帰って、一緒に調理をする。
「かわいそう」愛娘が言う。
「うんにゃ、かわいそくない。ちゃんと食べて上げる。それがお魚さん達に最高のお礼をしているんだ。」
「どぉ?おしいしょ」
そんな風にしています。

釣った魚は、喰うの?その3

なにより一番うまいのは塩焼きです。

kurodai_ryori.jpg 魚って地上より温度の低い水の中にいます。
釣り上げて手で触る。36.5度の手で、コレって火傷なんです。
僕らも60度ぐらいのものが触れたら火傷します。
何でもそこまで考えなくっても…って
落とし込みをしていると、まぁ僕の技量によるけどそんなに多く釣れない。
そんなとこがいいと思っています。何枚も上げられないから。
何十匹も上げた話を聞きます。すごいないいなと思うけど
あれってみんな喰うのかな?見たこと無いからわかんないけど
近所中に配るのかな。
僕の場合、調理するのは当然自分でやります。まだ、釣ったことのない頃から
「オレは釣り師なんだから、魚は自分でおろす」と決めて魚屋さんから買ってきておろしてました。
かみさんが、「今日は、食べたくない」と残念なこといったら
近くの居酒屋さんと寿司屋さんにお渡しすることにしています。
喜んでくれるから
そんなに釣れないから滅多にないけど、会社の近くの和食屋さんに持っていって
お客さん(クライアント)呼んで営業かたがたパーティっぽくしたり
とりあえず食べる。

釣った魚は、喰うの?その4

リリースする事。よくわかりません。
わかっていることは、
本当に東京湾の魚は食べたらヤバイっじゃないかな…
「マナーについて」でもふれてます。参考にしてください。
これマジです。
あんまりおおげさにしちゃいけないのかもしれないけど…
東京湾浦賀水道以北というか湾の奥の海での釣りはどうすんの?
食えないのわかっていて釣るの?釣っちゃいけないの?
わからない。そこまで言えない。お魚釣りは好きだし釣行するのにわざわざそんな安全なとこまで行かなくてはいけないの?
はっきり答えられないし、責任もてない。
軽はずみな事言えないのかもしれない。
だけれどわかっていることは、伝えていきたい。
少数意見のウザイ発言なのかもしれないけど

釣った魚は、喰うの?その5

僕としては、釣った魚は食べてあげたい。
狩猟本能で喰う分だけ獲ったらいいかな。
そんなに大漁になっても食べきれないし、
クロダイも少なくなりそう。
一匹一匹釣るとき、釣り味を楽しみたい。
釣り上げて、いろんな調理でいただきたい。
どうでしょう



独り言

その1

釣り仲間の話

lifejaket.jpg僕には、よく誘って一緒に釣行する仲間はいません。
正確にはいなくなったと言った方が近いです。
それは一つにこの落とし込み釣りというのが、難しくて平気でボーズの日々が続くから。
また、実際やり始めると完全に個人技に近いというかウキ釣りのように仲良く隣に座ってなにやら楽しくおしゃべりをする。なんて事がないからかな。
僕は、そこがスキなんだけど…。
右にあるライフジャケットは、仲間達がいたその結成当時にこさえたものです。
ベストフィシャーマンズクラブと言います。
最初は盛り上がって、ヘチ釣りで最初にクロダイを上げたものに
メンバーから釣りベストをプレゼントされるという賭から始まりました。
結局めでたく僕が、木更津のB堤で最初の一枚を上げ、もらったものです。
35cmでした。よくわからずフライフィッシング用のベストです。
クラブの名前も、釣りベストからきています。

スッテカーまで作ちゃいました。

suteker.jpg第一号のクロダイの魚拓からマークをこさえていきました。その当時はTシャツまで作ったんです。
もう残っていませんが…
あれからかれこれ7年ぐらい経ちます。不思議だけど、その間なぜだか僕だけが、この落とし込み釣りにのめり込んでいきました。
面白くて仕方がない。ボーズでも毎回研究成果があり楽しいでした。
なんて奥の深い釣りなんだ!こんな簡単な仕掛けだけなのに…  すごい!って感じで。
他のメンバーは、フライに走ったり、船釣りに行ったり、何でも釣れる五目釣りに行ったり。
結局残ったのはこの僕というわけです。
まぁ〜個人技なんだからそれはそれでいいかなと思っています

釣り仲間の話:その2

tubu3ko.jpg一匹狼をこうしてず〜と続けていくのも良いけれど、
たまに堤防上でわっははと 楽しげな会話などが聞こえてくると
楽しそうだなと思ったりします。
ただ余りにも騒ぎすぎているのを見かけると、ヤな感じですが。
僕のように他と接触せずに一匹狼を楽しんでいる方も結構いるんだろうな。
野島海津クラブなどの会員になっても良いな。と考えたり…
「会則」なんかがあって大変かな?とか…
でも、定期的にある定例会などで熟練者達としのぎを削るのも一考か?
定例会だったら、必ず釣りに行ける口実をかみさんに言える。
「堤防黒釣りプロジェクト」 主宰 石田さんみたいに
きっちりクラブをやって楽しそうな方もいらっしゃる。
そろそろそんな日々もイイかなと思うこの頃です。

釣り仲間の話:その3

釣り仲間と言ったら最大なのはうちのかみさんかもしれない。
つきあい始めてからデートと言えばこの落とし込み釣りでした。
人混みと雑踏が苦手な僕が、強引に釣りに連れていったというのが真相です。
おかげでかみさんもいまでは立派なヘチ釣り師になりました。
僕より非常に拘り派でいます。
ただかわいそうなのは、女性用のトイレがない。ということと
子供が出来てからそう簡単に釣りに行けいないということ。
今では子供も小学生になり一緒に釣りなどもしますが、
本格的な落とし込みは、この頃出来なくなってきています。
ファミリーフィッシングは、よくやります。
まぁ、家族を釣りの見方にするのもいいですよ。(^^)


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