落とし込み原風景、鳥浜地続き
黒鯛落とし込みヘチ釣り
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私の釣りは、シンプルな仕掛けです。いわゆる関東短竿堤防のヘチ釣りです。
2〜3メートルほどの竿と仕掛けで黒鯛を釣り上げること。ここでは、私の仕掛けをご紹介いたします。



【 条  件 】

このヘチ釣りの楽しさの一つに、釣れる条件を見つけて釣行するというのがあります。
どこに黒鯛がいるのか?どんな条件の時に黒鯛は喰ってくるのか?寄ってくるのか?時間帯は?時合いって?
正にこの釣りの楽しさは、黒鯛との心理ゲームです。刻々と変化していく天候や潮、風・風向、温度など様々な条件の中からベストな状況をチョイスして釣行する。
このゲームに勝つための最初で最大の難関です。
釣り方や技術といったモノよりも何よりも釣れる条件を見つけだすことが釣果を導き出す近道です。

潮について一つのデータから考えてみる

以下のグラフは、2002年のとある場所の7月5日〜7日と13日〜14日の潮位グラフです。
丸い印は、アタリと釣果があった時間です。
このグラフを見ると、5日の成果では潮位100〜150。時間帯は、15時から18時にアタリや釣果が集中していることが解ります。 潮のグラフ01

さらに下の図は、7月5日〜7日の三日間の潮の動きを表した図です。
この図を見る限り、丸印をしてある時間帯にアタリや釣果が、集中しているのが解ります。不思議とこの図からも解るように潮位125前後にこの場所は、黒鯛の喰い気が多くなることが判明しました。


アタリのグラフ

上記のグラフは、一つのデータでしかありませんが、どんな釣り場でもグラフやデータを取ってみると面白いことが解ってきたりします。
その釣り場釣り場の特徴があるに違いありません。ベテラン達は、このデータを身体で理解しているのでしょう。 断面図
右は、上記グラフの釣り場の断面図です。
斜めに入ったスリット堤防になっています。この釣り場では、潮位が、125前後になると上の堤防と隙間がなくなり波気が多く起こり始めます。そういう状態になると、濁りが起こり、警戒心が薄れ、スリットに付着しているツブやカニ、ムシなどを狙って黒鯛が浮いてくるという事が推測されます。

不思議と潮位が、150を過ぎると隙間がなくなり、波気もなくなり、アタリが減ります。また、潮が下がり始めて125前後になるとまたアタリが出始めます。この状況を理解した上で、釣りに行くのと行かないのとの差は歴然としています。

闇雲に釣行を重ねるよりは、一回一回の釣りを楽しみながら冷静にデータを収集することが釣果に繋がることが理解できたかと思います。
それなりに釣れるには、理由があります。絶対に動物的な勘とか野生の感とかいったモノではなく、釣果に繋がるための理由があると思っています。

アプローチ例えば、この堤防へのアプローチは、一般的な落とし込みでは釣果には繋がりません。この堤防の黒鯛は、スリットの中にいるのでスリットの中を狙わない限り釣果は伸びません。また、繰り返しますが喰い気が出るような潮位の時に狙うことが肝心です。

どんな場合にも例外はあります。大切なのは、釣果が出た時にその釣果は例外なのかどうかを見分ける冷静さが必要となります。単に釣れたからといって同じ所に粘っているのは、愚の骨頂と云わざるえません。概念や常識という見えやすい現実よりも冷静な釣り師としての眼力を養うことの方が、長い釣り人生の中で釣果を延ばす秘訣といえます。

このことに気づくのにホントに多くの時間を掛けてしまいました。
私の周りに経験者がいないのも手伝って(一匹狼なので)解らなかったというのが正直な感想。潮が動いて、プランクトンなどの活性が始まり、まさにご飯タイムが始まる。今まで、そんな時間も気にせずに釣りをしていた自分が辛いと何度思った事か。

上達者が、「この潮は、こうだ。」とか「この潮はまだ早い。」とか耳にします。これは、ベテランの方々の長い歴史の中でのデータ集積だと僕は判断しています。この集積されたデータを見逃してはいけません。一つ一つに理由があるのですから。
データ収集をしていると尊敬する先達のいう言葉が明確になります。「後二潮したら、この釣り場は良くなるよ。」なんて神懸かりの言葉も実は、多くのデータの集積よるモノだと思っています。
僕自身も現在多くのデータを収集しつつ、楽しい釣りを重ねています。

データ収集をする上で役立っているのが、以下のURL。潮の流れを時間帯で見られて研究できます。ホームグランドの状態を研究する上では、非常に役立ちます。『釣りの窓口』

潮の流れとぶつけと風

基本ですが、潮が流れていないと釣りになりません。
経験上、潮が動いている時は狙い目です。動くというのは、常に流れている状態を指します。トロトロ流れているところを見つけて落とします。
併せて、潮がぶつけているところは、絶対好条件といえます。潮の流れを読むことは、釣果を上げることと比例します。
例えば上げ潮の時に東面がぶつかる場合は、東面を狙い。下げ潮の時に北面が、ぶつかる場合は北面を狙います。潮がぶつかり濁りや波気があるところに黒鯛はよっていると思います。

スリット堤防では、逆にポール裏を狙ったりします。コレは、潮の流れがポール裏だと渦巻きを作りスムーズに黒鯛のいるポイントまで潮の流れが連れて行ってくれるからです。

風のことは、しっかりと研究すべき課題です。疎かにできない。
自分のホームグランドの風向が、どんなモノなのかを知るべきだと思います。いつも煙突から出る煙を見て、『この傾きだったら、北風で風力4ぐらいかな。』というような推測が出来るようになることが望ましいです。
何故なら、潮の状態と流れと風のあり方で狙うポイントが変わるからです。(当たり前のことですが…)

風のデータ収集をする上で役立っているのが、以下のURL。風向を時間帯で見られて研究できます。ホームグランドの状態を研究する上では、非常に役立ちます。『東京湾海上交通センター』

その他の大きな条件として

濁り

アタリや釣果があるかは、単に濁りがあるかどうかに関わるぐらい『濁り』というモノは大事です。釣り場について「濁りがないと帰ろうか」と思ってしまうぐらい濁りというものは、黒鯛の喰いに関わりがあります。泥や砂を海に投げてワザと濁りを作り釣りをする地域があるぐらいですから。プランクトンが多く発生し、濁っていることで黒鯛の警戒心が和らぎます。

場所

こんなに人が多くて釣りにならない。
なんて経験がたくさんあります。そんな時は、人の居ない反対側とかを攻めています。もしくは、別な場所。熟練者が一生懸命やっているのに、未熟者の僕が釣れる分けがないと考えるから。でもそれが功を奏して、釣れることがあるので良いかもしれないです。
また、底釣りをしている人の横では、タナ釣りは避けるようにしています。黒鯛の警戒心を察知してのことです。併せてルアーマンのいるところも避けます。荒れていなさそうな所を狙うのも一つの方策だと考えます。

まずめ

マズメ時は、何といっても釣れる好条件です。
人気の無くなり始めた夕方とか、
朝早い時間とかは食事の時間だと思ってます。差し足・忍び足でご飯タイムに乗じて釣りをするは、定石です。静かになった堤防で、1対1の黒鯛との勝負は、何もかも忘れさせてくれる素敵な時間帯です。

天 気・天 候

雨の日って狙い目です。
確かに晴れ渡った気持ちの良い日に好きな落とし込み釣りをするのは気持ちの良いことです。が、誰しも考えること。
そこでお勧めなのが、雨の日です。人気もぐぅ〜んと少なく、海も多少荒れていて「濁った状態」。プラス雨のせいで、警戒心の強い黒鯛も気が緩んでいるので、チャンスです。

東京湾黒鯛研究会の田中さんが、どこかの本に書かれていたけれど雨の時は、「雨が降って水が増し、海の水が甘くなった。」 状態 らしい。(うまい表現だ!)

台風などの海の荒れた前後って狙い目です。
危険を伴うので余りお勧めは出来ませんが、とにかく釣り人が少ないのと黒鯛の警戒心が薄れる。おまけに海が荒れているという事は、プランクトンたちが舞う状態。それは、魚たちの活性と意味します。
僕なんかはそんな日があると、なんかソワソワして仕事なんか手に着かなく「釣りに行きたいな」と思っています。

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