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釣果報告  25回
釣行日: 2001年09月09日(日) 釣行時間: 06:00〜15:00
天気 : 曇りのち晴れ
場所: 川崎新堤防 潮回り: 小潮
釣 果: 46cm
エサ : タンク
釣 行 記
東京湾黒鯛研究会10周年記念大会
東京湾黒鯛研究会10周年記念マーク


いざ、黒研10周年記念大会である。
この大会は、以前から出たくて出たくてたまらない大会です。なんと言っても、東京湾の名人達が一同に集うと言っても過言ではない。
と、言う事は、名人達の妙技を目の当たりにできるのである。こんな大会でないわけがない。


とは言いつつ・・・先日の木曜日、準優勝してしまい。今回かすりもしなかったら・・・・ただの一発やじゃん!!!!と思われてもしょうがない・・・かなりのプレッシャーでありました。いやホント。

出場したのは、総勢144名。そのうち黒研の皆様が25名。
皆さん、「我こそは!!!」と腕の覚えのある方々ばかり。猛者ばかり。皆さん穏やかな顔の中に、「我こそは!!!」みたいな顔ばかりであった・・・・・

6時の船4艘で、あの長い堤防へ。僕とu1roは、ウメさんの行く3番へ。前回行ったのも、確か3番だった。
u1roが、ツブをぐしゃりとされた所だ。
行く途中、綺麗な虹がこの大会に花を添えるように二重の輪を描いていた。

今日の僕のタックル。
手作り和竿 3m(マル節)
道糸    3号
ハリス   1.7号:グランドマックス

堤防に渡り、迷わず僕は、高い方へ登った。
これには理由がある。僕が制作した3mの和竿は、重いのだ。低い堤防で持っていると、終了の3時まで腕が持たないのである。
もの凄く楽しみにしていた、名人ウォッチャーは中止。今日は、何としても一枚は、釣り上げないと一発屋の汚名を着せられてしまう。まだ始まったばかりなのに焦る僕でありました。

堤防に着いて、僕ははっきりした作戦をたてた。
まず、天気は台風の影響もあり、風は強い。
しかし潮は、小潮周りでそんなに流れない。
天気は、雨が降ったりと快晴にならないであろう。
台風の影響で、波は荒い。前日から海は荒れ、海温は高い。
ここの場所は、3番。ほぼ堤防の中央に当たり。潮の流れもそんなに少ないであろう。
----------そこで、軽いガン玉にしよう。タナは、2.5ヒロだ最大だ。堤壁ぎりぎりを狙おう。風が強いわりには、海に餌が入ってしまえばちゃんと落ちて行くに違いない。完全にタナだ!----------

そうと決めたら、もう迷いはなかった。後は、最後まで諦めないでひたすら落とし込むだけ。
「落とし込みマシーン」となる。


僕は、3番から6番の方へ向かって、3m間隔で落とし込みし始めた。
始まって、半時間もしない内に僕の先を釣っていた方にヒット。タモに綺麗な黒鯛が収まっている。「おめでとうございます」と声を掛けても、内心は「やられた・・・」で一杯だった。焦ってしまい冷静に釣りになってないことに気付いた僕は、きっぱりと休憩をとることにした。海を背にして、ゆっくりと煙草すった。なるべく海を見ないようにした。また焦っちゃうから・・・・もう一本吸った。

さっき企てた作戦をもう一度反芻し、いざまた再開。ゆっくりゆっくり焦らずに・・・・。
一時間ほどして、リズムとテンポを取り戻した。
「これでいい」自分に言い聞かせながら、「絶対釣れる。」と思いこみながら・・・
そんな時、明確なアタリあり。「止まるアタリ」だ。
「やったー!」喜び合わせるが、すっぽ抜け。「完全に乗ったと思ったのに・・・」
まだまだ未熟であります。先日も同じ失敗をしている。
それから一時間ぐらいアタリが集中したが、全てかすった。
やっぱり今日の僕は焦っていると思い、低いところに降りて、3番の自分の鞄へ行きペットボトルのコーヒーを飲んだ。
わざとハリスを交換し、ハリも結び直した。
そしてまた最初3番から4番の方へ落としていく。雨が強くなり「見づらいな」と思っていた瞬間、道糸が止まったように見えた。その後すっ〜っと道糸が流れていく。瞬間的に聞き合わせ。軽くそぉ〜っと。
「ぐっんー」と強い生命反応。今度は、完全に黒鯛が乗った。以外にも簡単に浮いてきたのだが、魚影が見えた途端、強烈な引きでもって海底の方へ向かっていく。「重い」「これは、結構大きい方だ」
「多分大きい黒鯛が乗っても、この手作り和竿はちゃんと吸収してくれるな。ちゃんと針がかりさえしてしまえば、楽な竿だ!」等とこんな時は、どういう理由か冷静になれる。
タモに収まったのは、45cm位の綺麗な黒鯛だった。

そう僕は、プレデターなのだから素早くストリンガーに掛け、
他の方に釣っているところを見られないように素早くしなければ・・・・・・

それから僕は、終了まで休まなかった。通常もそうだ休まない。帰りの船が来ているのも分かっていたけど粘って釣りをしていた。u1roが迎えに来て、初めて諦めた。
それは、「この大会の猛者達は、一人で何枚も釣り上げてるに違いない。一枚じゃ入賞は絶対に無理だ。

釣った黒鯛の総重量だから・・・・
アタリは沢山あったのに釣れなかった。
バラシは、朝と昼過ぎ2回あった。けど釣り上げられなかった。未熟な自分を叱りながら、3番の方へ歩いていくと、取材に来ていたカメラマンが「黒鯛を持ってくれ、撮影させてくれ」と言う。
「私が堤防で見た中では、あなたのが一番大きかったですよ」と言ってくれていた。

帰りの船の中で、一気に疲れがやってきた。クタクタだった。でも一枚は釣れたんだし、一生懸命やったんだから良いじゃない。気持ちいい。くたびれだった。


船を下りて、検量所へ。
結構釣れているじゃないか。ダメか・・でも一枚は釣ったんだから良くやったよ。と自分に言い聞かせつつ。

46.6cm/1.78kg
これが記録。一枚のみ。
新しく会長になった米山名人に、放流の話がでたがお断りした。
この魚、かみさんに食べてもらいたかったのだ。

結果発表の段になり僕が優勝と聞いてびっくりした。


信じられない。一瞬だった。
「えっ!?本当ですか?」「どうしよう・・・」
銀遊会の方々や、yoshiさん、ウメさん、TAKESHIさん、テッシーさん、オガさんなどネットのお友達の方も、祝福してくれた。ありがとう。そしてu1roも。
備   考
嬉しくて、びっくりの、そして緊張がずっと続いた釣行でした。表彰式なんて何年ぶりだろう。賞状なんてもらうのも・・・・。

川崎新堤の黒鯛。
(46.6cm/1.78kg)

東京湾黒件10周年 東京湾黒件10周年
あこがれの米山名人から、賞状を。
お話をできたらしたいけど、
緊張するので・・・・
東京湾黒件10周年 東京湾黒件10周年
帰りの船で、ウメさんが撮影してくれた。

景品で、会長賞のベスト。
米山修と書いてある。
これを着て釣りしたら間違えられる。
(どうしよう?・・)
(米山さんに言って、今回の名目か、贈なんて入れてもらえないのだろうか?・・)
しかしうれしい。
東京湾黒件10周年 東京湾黒件10周年
優勝トロフィーと、盾。
狭い我が家に、一応飾る。
トロフィー   米山ベスト
頂いた竿。黒房の9尺。なかなか良い竿です。
これで、木曜の大会と合わせて、一週間で2本増えた。
黒鯛工房硬調九尺
釣った黒鯛は、近所の寿司屋で食べました。うまいこと。うまいこと。
家族とu1roと。
お盆と正月が一緒に来たような、日でありました。

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