落とし込み原風景、鳥浜地続き
黒鯛落とし込みヘチ釣り

 




【アタリ】

【タナ釣りでのアタリの出方】

黒鯛は、どういった動きをするだろうか?アタリの種類です。

●餌を捕食した瞬間(ツブ餌を想定)から〜『吸い込みアタリ』 1
それからどうするか? ・その場で食べている。 →居食い。止まるアタリ。 2
  ・左右に泳いでいる。 →ラインが左右に動く 3
  ・下に泳いでいる。 →糸が、ピンと張っていく 4
  ・上に泳いでいる。 →喰い上げる。ラインがたわむ。 5
  ・何の変化も現れない →同調食い。 6

アタリの出方は、上のような6種類があります。
「いきなり持っていく」というアタリは、黒鯛のアタリを見逃している状態です。これは、釣ったのではなく、釣れた状態だと思っています。


【2〜5のアタリとアワセ】

25は、よく本に書いてあり、比較的分かりやすいアタリ。
25の場合、魚が喰っていることがわかっているので、《確実にハリ掛かりさせたい》という気持ちが強いです。
僕の場合は、キクようにアワセて、乗ったと思ったらちゃんとアワセます。

【1のアタリ】

[1]の場合は、黒鯛が喰った時に出るアタリを指します。もしくは、口に入れた時に出るアタリです。このアタリは微妙で、2〜5のアタリのようにハッキリしたモノではありません。このアタリを『吸い込みアタリ』といいます。

『吸い込みアタリ』が出るラインの場所は、水面付近ではなく水面よりも上20cmぐらいを見ています。

【1のアタリ】に関して

『吸い込みアタリ』

このアタリを発見したのは、敬愛するヘチ師H氏でした。
H氏が、最初に見たのは、ボラだったそうです。虫エサで喰った時のラインの動きを見て、ビックリしたそうです。H氏曰く、「ビンとラインが弾けた感じ。」だったそうです。
その後もツブでも明確に出ることを発見し、H氏は、『吸い込みアタリ』を命名しました。

shikai.gif

当時、長竿でテトラの落とし込みがメインだったH氏は、『吸い込みアタリ』を知っていた分、『タナ釣り』を楽しんでいました。ほとんどの長竿テトラ落とし込み師が、底釣りだったことからすると異色だったのでしょう。

縁があって、一緒に釣りをするようになり、たまたまこのアタリを聞くことが出来ました。僕は、この『吸い込みアタリ』を聞いた時に正直「ホント?」と疑いました。そんなことないだろうと。

震えた瞬間 2002年7月31日の夏に僕は、交通事故に遭い入院を余儀なくされました。盛夏の最高の時期に釣りに行けず、病院のベッドで悶々とした日を過ごしておりました。その時に考えていたのが、H氏の言っている『吸い込みアタリ』こと。僕は、入院中、十分すぎるイメージトレーニングの時間を経て、僕は退院しました。退院後、僕はリハビリ釣り師となり、『吸い込みアタリ』を発見すべく、H氏との釣行が始まりました。
退院後の僕は、久しぶりに釣りが出来るという嬉しさもありましたが、それよりも何よりも『吸い込みアタリ』の発見と確認をしたくてたまらなかった。退院してから毎週のように釣りに行き、H氏が釣りに行く時は、しつこくつきまといました(今でもそうですが)。

この年のシーズンは終わり、『吸い込みアタリ』が確認できないまま2003年を向かえました。
オフシーズンになるとこの頃やっているテトラの穴釣りそれも中層狙い。中層狙いといっても一ヒロから一ヒロ半の世界です。底まで落としてアタリを待つとかという釣りはしません。5mの長竿に二ヒロぐらいのラインを出して、ちょっと提灯釣りのような感じ。
吸い込み瞬間

この年、2003年の2月だったと思う。いつものように長竿で、水道管釣法ねじ込み式を駆使してテトラ釣りをやっていた時のこと、一ヒロはいったアタリでラインが、《ビィン!》と弾けました。それも明確に。
僕は、この半年探し求めていた《アタリ》がでているのが、嬉しくて嬉しくてアワセもいれず、感動しておりました。
それ以後何回も、アワセもせずH氏が発見したこの『吸い込みアタリ』の確認をずっとしてました。

それ後、僕が、この『吸い込みアタリ』の虜になってしまったのは言うまでもありません。

と、以上が『吸い込みアタリ』に関しての経緯です。

アタリの流れこの【1のアタリ】が、全てのアタリの最初にきます。
必ず『吸い込みアタリ』があり、【2〜6】までのアタリが始まると考えています。
まだまだ『吸い込みアタリ』に関しては、研究途中です。このアタリは、発見できましたが、これからどうやって確実にアワセていくかという大きな課題を残しています。
このアタリのアワセは、難しく《すっぽ抜け》たり《バラシたり》というのが、非常に多いからです。
この『吸い込みアタリ』のおかげで、《魚のアタリ》というものは、格段に増えます。驚くほどです。
このアタリを「バランスがぐずれた」と仰る人もいます。

【1のアワセ】

以後『吸い込みアタリ』を体現してからは、アタリの数が驚くほど増え、釣果がグンと上がりました。

H氏が言っていた通りですがこのアタリは、吸い込んだ時に出るアタリなので、アワセても、〔すっぽ抜け〕たり〔バラシたり〕というのが多いです。やはり口に入れた瞬間だということもあるのでしょうか。実際の釣り場では、一ヒロから一ヒロ半の深さのアタリで、この吸い込みアタリが多くあります。他の魚かも知れないというのもありますが、多分ほとんど吸い込んだ瞬間なのでしょう。

アタリのイラスト



口に入れたり出したりという、手というものを持っていない魚は、口を使って判断するのでしょうか。
確実にアタリを出すためには、【2〜6】までのアタリが出るまで待ったりとか(ほんの一時ですが)、工夫が必要でした。『吸い込みアタリ』を知るF名人は、『敢えてアワセない』ことで釣果を延ばす工夫をしたりしています。

正直、今の僕のレベルでは、これ以上解説ができないのが本音です。
これからの研究と実験が必要だと思っています。

【6のアタリ】

【6のアタリ】のアタリの同調喰いは、難しいです。
アタリがないかと一生懸命落とし込んでいても、ラインに何の変化も現れないのがこのアタリです。また、このアタリは非常に多いアタリだというのが分かってきました。『浅ダナのタナ釣り』でもテトラでも非常にこのアタリが多いです。ラインに変化がないので、喰っているか喰っていないかが分からない。

特に『タナ釣り』の場合、変化なく落とし込んでいき、出しているラインを全部落とし込んだ後で引き上げる時に喰っていたりします。もしくは、ツブされてまではいきませんが、ほんの少しだけ喰った後があったり、少しだけ歯形があったりと非常に微妙です。『吸い込みアタリ』が、完全に分かりやすいアタリでない場合は、全くといって不明になります。

僕の場合、条件が良いと思った日などは、一ヒロ半しか探りません。そんな時に良くある現象ですが、「普通にラインは落ちていき一ヒロ半になった時点で、ラインを上げようとした時に喰っていた。」ということがあります。多分、黒鯛は違和感なく口に入れていて、落ちると同じ調子で喰っていたのでしょう。

対策として、 最後までラインがいっても分からないので、〈ラインを上げる時に静かに上げる。〉というのがベスト。浅ダナの『タナ釣り』の場合、この方法が功を奏します。

注意事項

【強引なアワセは禁物】

勢いづいて強引にアワセる人がいますが、バラシやすっぽ抜けの原因になります。喰っていたら興奮して強引にアワセなくても十分にかかります。場荒れにも繋がるので注意です。

【竿を上げる時は、ゆっくりと】

落とし込んだ後、しゃくるようにラインを上げる人を見かけますが、これはやってはいけません。 見ていても気分の良い物はないですが、それよりも同調喰いをしている可能性もありますので、慎重にゆっくりとキクように上げてください。

【アワセから取り込み】

数多くのアタリがあっても、アワセてから取り込まないと何の意味をなしません。
【2〜6】のアタリというものは、集中力が万全ならば、慌てることはありません。と、いっても最初の頃は、ドキドキしてしまって何をやったのか覚えていないのが正直なところです。
アタリがあったらならば、《キクようにアワセる》というのが一番です。この動作は、慣れないと出来ませんが、いつアタリがあっても良いように《キクようにアワセる》ということをシッカリ頭にたたき込んでおいてください。《キクようにアワセ》たら、魚が乗ってきますので、《シッカリアワセ》てください。

《キクようにアワセ》から→《シッカリアワセる》は、一連の重要な動作の流れです。

《キクようにアワセる》とは、

竿は、立てない
この動作は、経験値でもあります。出来るようになるまで練習してください。
《キクようにアワセる》ことが、何故重要か。
それは、いきなり《シッカリアワセる》と、バラシやハリス切れをおこしてしまうからです。また、その場にいる魚をバラしてしまうことになりかねないからです。

アタリがあったら、腕全体を使って、もしくは身体全体で、微妙に引き上げる。上体を起こす。あるいは、上にあげる。ことを指します。決して、大きくアワセてはいけません。特に浅ダナの場合は、絶対条件ともいえます。
どれくらいキクかというとその時々の条件にもよりますが、ホントに少しです。

《キクようにアワセる》と、自動的に魚が乗ってきます。いきなり持っていくようなアタリ以外なら、《キクようにアワセて》からゆっくりと次の動作に入ります。一部では、早く取り込むというような風潮がありますが、決して騒がず急がず取り込むことが大事です。大物であるほど、《キクようにアワセる》ことは大事です。針掛かりしているにもかかわらず(気付かず)、水面近くまで浮いてくることが多いからです。
H氏のアワセを見ていると、この《キクようにアワセる》動作が、向こう合わせのように見えます。

《シッカリアワセる》とは、

《シッカリアワセる》とか《ビシッとアワセる》と聞くと、何やら大きな動きのように感じますが、そうでありません。ちゃんと魚を掛けることを指します。釣り針をシッカリと針がかりさせるための行動です。
【短く、重くアワセ】て、シッカリと針掛かりさせます。

《シッカリアワセ》たら
後は喧嘩をしない。意地を張らない。落ち着いて黒鯛の動きにアワセて、引き込んだら少し付き合って糸を出す。たくさん糸を出さなくても、必ず途中で止まります。その繰り返しです。いくら強力な黒鯛だといっても体力が少しずつ無くなりますので、あわてず騒がず水面に持ってきます。

水中動物なので、空気を吸わせたら急に弱くなりますのでその時に始めて、タモを手に持ってください。決して急いで水面に来る前からタモを手に持たないように。私も経験していますが、あわてて急ぎすぎて「早くタモに入れたい。」との思いで、タモを手に片方でリールの操作をしてどうして良いか判らずにヒッチャカメッチャカになったことがあります。結局ダメでした。リールの糸がらみはするし、
本命はどこかへ行ってしまうし…。

僕の場合・・・

【アワセの練習】

練習

僕は、いつ何時アタリがあってもよいようにと日々練習をしています。
会社への行き帰りとかホームで待っている時とか・・・いつでもどこでも【透明な水道管】があることを想定して落としてみたり、ラインを押し込むように入れていく【ねじ込み式】の練習をしたりしています。アワセの練習もその時に聞くようにアワセる練習と短く重くしっかりアワセる練習もかねてやっています。
手に何か持っていると周囲の目があり恥ずかしいので、竿もリールも持っていないですがそれをイメージして、練習しています。

何故なら、何回も何回も釣り場で上手くアワセられずに悔しい思いを現在もしているからです。
以外とというかかなりこのイメージトレーニングは有益です。頭で理解して行動は、感性に任せるというのが望ましいと思っています。頭で理解したことが瞬時に行動できるように日々トレーニングしているというわけです。まぁ、ゴルフを全くやらない僕にしてみると、駅のホームでスイングの練習をやっているオヤジと何ら変わりはありませんが・・。

 
【注意事項】

【急がず騒がず取り込む】

急いで取り込む人がいます。また、どこから出てきた話なのか分かりませんが、早く取り込むことが上手い事との同意語的な風潮があります。が、決してそうではありません。折角ちゃんとアタリを見てアワセたのですから、黒鯛の引きを十分に楽しみながら、慌てずにゆっくりと取り込んでください。

【場を荒らさないために】

折角釣っても場を荒らしてしまっては、枚数は期待できません。できるなら場を荒らせず、取り込みをやってみたいものです。 方法としては、掛かった魚を暴れさせないことが第一。《キクようにアワセて》から→《シッカリアワセた》後は、魚に逆らわず、ゆっくりと着いていくことが大事です。カツオの一本釣りではないのですから、急いで取り込む必要もありません。 また、出来る限り場所を移動することも大事です。

【竿の動きについて】

練習01ヘチ釣りは、投げ釣りなどと違い短竿での釣りです。投げ竿や磯竿といった長竿でないのでオーバーなアクションは禁物です。【飛ばし釣りやフカセ釣り】といった例外はありますが、決して竿を立てたりしてはいけません。市販竿も和竿も立てて無理なやり取りのためものではないのですから、危険です。魚が掛かったら、やり取りの時には竿を水平以下に保つようにしてください。それ以上傾けないようににしないようにしましょう。
他の人のやり取りを見ていても、上手い人は慌てず騒がず、一つ一つの動きが綺麗です。

【針の掛かり所】

下らない話ですが、口のどこ部分に針掛かりをしたかで威張る方がいますが、気にする必要はありません。
何度となく経験を積んでいくと自然に上唇横に針掛かりしていくものだと思っています。それは経験だと思います。キクようにアワセるというデリケートなことを理解していくといつの間にか良い方へ向かっていきます。
何よりも醜聞に耳を傾けることの方が時間の無駄と思っています。

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